清流苑の医療体制                         

 清流苑では、定期的に嘱託医の先生から訪問をして頂き、入所者の健康に配慮しています。
その先生方から、老人医療の有り方について執筆して頂きましたので、紹介いたします。


市川先生

老人ホームの医療
  寝たきりということ
西明寺診療所・桧木内診療所
清流嘱託医   市川晋一
  ホームページをご覧の皆様、おばんでございますです。
私は、特別養護老人ホーム清流苑の嘱託医をしております西木村村立西明寺診療所・桧木内診療所の市川と申します。
さて、老人ホームの医療について、ご心配の方もおいででしょうから、お話させていただきます。
 一般に昔から、特別養護老人ホーム(以下ホームとさせていただきます)に、医師は常勤せず、ホームと契約した病院や診療所の医師が、定期的にホームを訪問して診療し、入所されている方が急に具合が悪くなった時は、往診したり、入院が必要な場合とか万一嘱託医が不在の場合は、看護士が付き添って病院にお送りしております。ちなみに、法律で往診料や診察料はいただけず、処方箋料と薬代料と処置料のみいただいております。看護師は常勤しておりますが、病院と違い夜間は不在です。清流には、分院にあたる桧木内診療所が隣接しており、週一回小生が訪問しており、看護師は4名おります。もちろん、入所されている方は医師を自由に選べますので、他の医院や病院に通われる方もおられます。
 現在の介護保険下にあるホームは、皆さんが抱かれているイメージのホームとは、かなり違っております。以前なら病院に入院されていた、つまり医療が必要な方が、ホームに入所されている割合は決して少なくありません。例えば、寝たきりで気管切開されていたり、胃に管が入っている方々もいらっしゃいます。原則的には、ホームは在宅、家庭と同じで、ホームを終の住みかとされる方も多いのです。
 では、「寝たきり」ということは、どういうことでしょう。「寝たきり」「寝かせきり」はジャーナリストの命名で、法律や医療の定義ではありません。北欧のホームでは車椅子に乗っている入所者はいるが、日本のように死の床に横たわっている人はいないと報道されて以来の言葉です。それなら入所者は車椅子に乗ったまま、ある日突然ことんと首をうなだれて死ぬのでしょうか。むこうでは老衰した人にも普通の固形食をナイフとフォークで食べさせ、日本のようにきざみ食、全粥、管からの流動食、点滴、中心静脈栄養とは進んでいかず、ナイフで切った食事が喉を通らなくなったら、後は水だけだそうです。そのため死の床の人は少ないのです。北欧に見学に行った小生の友人は、ホームで実際に多くの寝たきり老人を目撃しており、日本人には、決まった見学コースしか用意されず、そのコースに寝たきりの老人をはずしていたというわけです。
 いくら車椅子を使用しても最終段階では八割が入院して(デンマークでは九割が在宅死)、死ぬまでに大量の医療が投入される日本の医療型が、なかなか北欧型に変わることにないでしょう。
 皆様が、ホームに入ることになったり、寝たきりになった場合、最後はどちらを選ばれますか。この機会に、ご自分だけでなく、家族と話し合われては、いかがでしょう。また、脳死の臓器提供の是非についても、ご検討いただければ、幸いです。

福山先生

福山先生のプロフィール 西木歯科診療所       福山 真樹
 東北大学歯学部卒〜仙台市にて開業医に勤務後、
 秋田県協和町協和歯科診療所勤務〜西木村開業〜現在に至る。

 所属学会:日本在宅医療学会、日本プライマリケア学会、日本歯科医学学会、
 日本学校歯科医学界、全国訪問歯科研究会(加藤塾)、ヘルス歯科研究会など

 その他活動:県南ケアマネージャーネットワーク主催(〜平成14年)、秋田県介護支援専門
 員指 導者(第4期)、  秋田県介護支援専門員レベルアップ推進委員会委員(平成13年
 〜14年)横手 ・平鹿介護支援専門員レベルアップ推進委員(平成14年)南部シルバーエリ
 ア診療部初代歯長(平成元年、平成12年)
<ご挨拶>
 誰もが自分の故郷で、自分の家でずっと生活していきたいと願うでしょう。見慣れた風景
や慣れ親しんだ近所の人たち、愛する家族。その願いができるだけ叶うようにサポートする
ことが我々医療チームの使命です。食べることの喜び、大切さ、自分らしさを守るために”心
のこもった歯科医療”を提供します。常勤ではありませんが時間の許す限り往診しますので
遠慮なく声をかけてください。